ラオス語ってどんな言葉かご存知ですか?
ぼくは、大学でラオス語を専攻していたのですが、その理由は「誰も知らないことをやってみたいから」。誰も知らない、なんて言ったら失礼なのですが、学生時代は今より日本における認知度は低く、みんなによく「なんでラオス語?」と聞かれたものです。
では、男子だけのチアリーディング、見たことありますか?
ぼくは、見たことありませんでした。ちゃんと部活として存在することも知りませんでした。
というわけで、誰も知らないこと好き(要するに新しいこと好き)としては、直木賞作家・朝井リョウさんの『チア男子!!』はまさに大好物。
簡単にストーリーをご紹介します。
怪我をきっかけに柔道をやめることになった晴希は、友人の一馬に誘われて男子チア部を結成することに。最初は周りから馬鹿にされたり、笑われたり、辛い思いもしつつ、晴希や一馬に賛同してくれた個性的なメンバーとともに、チアリーディングに青春をかける、笑いと汗の感動ストーリーなのです。
チアは、敵味方関係なく、選手も観客も、みんなを笑顔にするスポーツです。もちろん、演技を失敗したり、様々な事情があったりで、自分が笑顔でいられないときもあります。でも仲間たちの支えもあり、自分の目標に向かって突き進んでいく晴希や一馬たちの姿に、きっと読後はあなたも笑顔になっていると思います!
読書の魅力の一つは「自分の世界が広がること」。チアのルールや技をもし、知らなくても、本書ではばっちり図解していますので大丈夫です。変わりたい、新しいことをしたい、という人にもオススメです! 本書にも出てくる言葉ですが、「機会が二度君のドアをノックすると考えるな」(フランス、シャンフォールの言葉)。この機会にぜひ、『チア男子!!』を読んでみてください。
朝井リョウさんが本書を書くに当たり、取材された早稲田大学男子チアリーディングチーム「SHOCKERS」の活動はホームページで紹介されています。演技も見られますのでご興味を持たれた方はこちらもぜひご覧ください!
http://shockers.s71.coreserver.jp/
- アラーキー
- 常に何か食べてる宣伝担当
- 大学で専攻していたのが「ラオス語」というだけで珍しがられ、就職戦線を乗り切った30代。食べ物も本も好き嫌いはなくて何でも好き。見たことのない食べ物があればとりあえず食べ、タイトルやカバーが良いと思った本はとりあえず買う。趣味は秘境駅巡りと野球観戦(カープファン)とバドミントン。
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2021.7.15 ナツイチ2021
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2021.3.19 辺境の怪書、歴史の驚書、ハードボイルド読書合戦 高野秀行/清水克行 著
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2020.11.20 名も無き世界のエンドロール 行成 薫 著
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2020.6.19 ナツイチ2020
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2020.3.19 あのこは貴族 山内マリコ 著
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2019.11.20 ひとよ 長尾徳子 著/原作・桑原裕子
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2019.7.19 慈雨 柚月裕子 著
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2019.2.20 みかづき 森 絵都 著
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2019.2.1 我が家のヒミツ 奥田英朗 著
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2018.12.7 根本陸夫伝 プロ野球のすべてを知っていた男 髙橋安幸 著
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2018.07.20 恋するソマリア 高野秀行 著
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2018.01.19 オトコの一理 堂場瞬一 著
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2017.03.17 桜のような僕の恋人 宇山佳佑 著
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2016.11.18 全一冊 小説 上杉鷹山 童門冬二 著
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2016.06.23 チア男子!! 朝井リョウ 著
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2016.02.19 無伴奏 小池真理子 著
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2015.11.20 狭小邸宅 新庄 耕 著