• note
  • X(Twitter)
  • Instagram
  • TikTok
担当者からのオススメ!
販売担当 カピパラくんからのオススメの本
カピパラくんオススメの本
『3センチヒールの靴』 谷村志穂 著
恋ってすればするほど難しくなる!?
カピパラくんオススメの本 『3センチヒールの靴』 谷村志穂 著
 
今回は、谷村志穂さんの短篇集『3センチヒールの靴』をオススメします。
表題作ほか計17篇の大人になっても恋上手になれない女性たちを描いた作品。
カピパラは男なので、男性目線で表題作『3センチヒールの靴』を読んでみました。
主人公の花恵は独身の29歳。
毎日仕事を終え、8時に帰宅すると、3センチヒールの靴を脱ぎ、
服を脱ぎ捨てて洗濯機のなかに放り込み、シャワーを浴びます。
その後、一人分の夕食を作って、9時からお気に入りのドラマを視ながら食事をして、
12時に就寝。それがありのままの花恵の姿。
果たして現在はこういう女性はいるのか!?
「月9」を視るために月曜は早く帰る!という時代があったのは今は昔。12時に寝るのは少し早いかなと。でも、カピパラはこういう生活をしている女性が好きです(笑)

至極真面目な花恵にだって、人恋しい夜はあります。
ただ、無性に人の声が聞きたくなるけど、電話をする相手もいない。
電話した女友達からは「清潔っていうのと清潔感っていうのが違うってことを、身をもって証明しているタイプ」と評され、少し傷つく。
カピパラもちょっと共感。平凡ではあるけれど、毎日を一生懸命生きている。けれど報われない。どこかで自分が損をしているような気持ちになってしまう。
そんな花恵に転機が。

合コンで知り合った男(ユウジ)に思いがけず電話をしてみます。
ユウジとの会話が思いのほか盛り上がり、夜中1時に「今から会おうよ」と誘われ、上擦った気持ちでいると、電話の向こうで「ただいまー」という女性の声と同時に、電話が一方的に切られてしまう。

ほんの一瞬の恋。束の間ではあるけれど、久しぶりに恋愛の感覚を味わうことが出来た花恵。一瞬の恋を積み重ねていくことで、成長していけるはず。
明日もまた、3センチヒールの靴を履いて一歩ずつ歩みだす花恵を応援したくなります。頑張れ、花恵!

詳しくはBOOK NAVIへ
プロフィール
カピパラくん
20代だが40代に間違われる笑顔が取り柄の販売担当
欲しいものを我慢出来ずに買ってしまう物欲のかたまり。
本はもちろん、洋服、文房具などとりあえず欲しいものは買ってから必要かどうか考えるタイプ。ちなみに「アッパー(UPPER)」が口グセ。
入社以来、10キロ以上太ったのでスーツだけは買うのを我慢。
乗り物好きなので鉄道・飛行機を舞台にした小説や旅エッセイで心の“トリップ”に出るのが好き。恋愛小説やお仕事小説を読んだときは自分の姿と重ねて物思いにふける。
Archive
2018.11.20
  英語屋さん new
源氏鶏太 著
2018.06.21
  ひとり白虎 会津から長州へ
植松三十里 著
2017.12.14
  孤舟
渡辺淳一 著
2017.02.17
  バカが多いのには理由がある
橘 玲 著
2016.10.20
  激走! 日本アルプス大縦断 密着、トランスジャパンアルプスレース 富山〜静岡415km
NHKスペシャル取材班
2016.04.20
  50歳、おしゃれ元年。
地曳いく子 著
2016.01.20
  6 シックス
早見和真 著
2015.10.20
  勝手に! 文庫解説
北上次郎 著
2015.01.20
  世にも奇妙なマラソン大会
高野秀行 著
2014.06.25
  3センチヒールの靴
谷村志穂 著
2014.02.20
  だいたい四国八十八ヶ所
宮田珠己 著
2013.01.18
  負けるのは美しく
児玉 清 著
2013.01.18
  あの空の下で
吉田修一 著
「担当者からのオススメ!」トップへ