今回、ご紹介するのは人気スタイリスト、地曳いく子さんの『50歳、おしゃれ元年。』です。 皆さんもこんな経験はありませんか? 『似合う服がない! クロゼットいっぱい、パンパンに吊るしてある服のどれもが似合わない』(本文3Pより) 私は深く同感しました。歳を重ねるごとに膨張するお腹回り。もしかして自分が信じてきたファッションのルールが通用しなくなっているのでは!?と、思い悩んでいました。 時代が変わっていくのと同様に、自分自身も着実に年齢を重ねているのです! 体重はもちろんですが、肌つや、髪の毛、心と体も確実に変化しています。 痩せていたころの自分(過去の自分)と決別し、現実の自分を認めたおしゃれを始める“元年”にしよう!と著者は説いています。 歳を重ねて一番変化するものはなんでしょうか? それは体力です!体を支える足元が最も重要になってきます。おしゃれは足元から!というように「靴」選びから“おしゃれ元年”はスタートします。 本書では、靴のタイプ別におすすめのファッションスタイルを提案してくれています。 女性の方はまずこの部分から読んでみるのも一興だと思います。 続いては、「コレ、捨てられないんですけど病」の治療法を教えてくれます。 「いつか着るかもしれない」、「痩せたら着よう」といつまでも服にしがみついてきた私の気持ちは一刀両断されました。以下本文より抜粋します。 『捨てずに持っていた服を処分するのは、愛がさめた恋人と別れるのに似ているかもしれない。「今までありがとう。さよなら」と、きれいに別れるべし。』(本文71Pより) さらに著者は畳み掛けます。 『捨てたもので「あれがあれば……」と後悔しているものはほとんどありません。人間はメモリーの量に限りがあるので、思い出すこともあまりないのです(笑)』(本文77Pより) 目から鱗の言葉です。私も昔、気にいっていた服がクロゼットにないことに気がつきましたが、クリーニングに出したのか、捨てたのか、それとも人にあげたのか、思い出せないことがありました(笑) まずは、必要のない服を捨て、新しい靴を買う。ファッションに対する新しいルールを自分のなかに作ること。今月から早速始めてみませんか。 50代の方だけではなく、ファッションに悩む30〜40代の方も今のうちに読んでおきたい1冊です。